La vie de Ballet ~レッスンから学ぶバレエ事典〜

バレエのレッスン中に教えて頂いた事、感じた事、発見した事、バレエ作品の歴史やあらすじ、バレエのパに関する事、筋肉の使い方などなど、バレエに触れる中で気づいたことを忘れないように書き留めています。

吉田都さんのドキュメンタリー

昨夜NHKで放送された吉田都さんの引退公演までを追ったドキュメンタリーを見ました。

冒頭でエスメラルダ・パ・ド・シスのリハーサル場面があって、まずはそこでくぎ付けになりました。ロパートキナさんの映像ですがエスメラルダ・パ・ド・シスはこんな作品です。


Эсмеральда. Ульяна Лопаткина и Андрей Ермаков



この演目、私が通っているスタジオではとてもよく知られた演目ですが、他で上演されているのを見たことが無くて、都さんが踊る様子をとても興味深く拝見しました。
バリエーションの途中のパ・ド・ブレの美しさ。
まさに真珠の粒をつなげたような感じ。
ランベルセも見たかったけれど、その場面は放送されませんでした。残念…

リハーサル
レーニン
色々な困難な出来事を克服していく様子

引退公演までの裏側を見るのは興味深くはあるけれど、舞台で踊る姿には全てが昇華されていてその輝きは背景にあるものすべての上澄みだけを掬い取ったようで、繊細で純粋だけれど迫力がある。
やっぱりバレエダンサーは踊っている時がすべてだなぁ、と思いました。

舞台がすべて。

通っているスタジオのHPに
バレエは舞台芸術。舞台でしか学べないことがある。
と書かれています。

出ないと決めていた来年の発表会。
リハーサルの都合で私に回ってきた配役のようですが、理由はどうあれ気持ちは揺れます。
バリエーションやグラン、アダージオは外部の舞台でも踊ることは出来るけど、幕物の中で踊る機会は発表会しかないと思うと本当に貴重な機会。
5月にスタジオを辞めようと思った時に、私をあそこに留まらせたものは何だったのかなと思う。

全然踊れていない年末の舞台「抱擁」ですが、それでもリハーサルを繰り返す度に役作りとか、ここはもっとこう踊ろう、とか、少しずつは進歩しているように思えて、舞台に向けての練習はやっぱり普段の練習とは気持ちや集中力が違う、と感じます。

色々考えた週末でした。