La vie de Ballet ~レッスンから学ぶバレエ事典〜

バレエのレッスン中に教えて頂いた事、感じた事、発見した事、バレエ作品の歴史やあらすじ、バレエのパに関する事、筋肉の使い方などなど、バレエに触れる中で気づいたことを忘れないように書き留めています。

ライモンダ第2幕 ヘンリエッタのバリエーション

ライモンダ第2幕のへンリエッタのバリエーションを踊るにあたって、役柄について調べてみた。

 

下記サイトを参考にさせて頂きました。

http://www2.tbb.t-com.ne.jp/meisakudrama/meisakudrama/Raymonda.html

 

ライモンダの第2幕がどんな場面なのかというと

 

ジャン・ド・ブリエンヌ帰還のお祝いが開かれている。招待客が入場、続いて伯爵夫人、ライモンダも登場し、広間はめでたい雰囲気に包まれた。しかしそこへまた、アブデラクマンが現れた。たとえ婚約者がいようと、嫌われようと、アブデラクマンはライモンダをあきらめる気などない。

 アブデラクマンは不敵な決心をしていた…もうそろそろ婚約者のジャンが帰って来る頃だろう。それまでに何とかしよう、何ともならなければ、拉致するまでの話だ…。

 

 ライモンダはアブデラクマンを警戒しながらも、友人たちに囲まれて、ジャンの帰りを今か今かと待ちわびていた。アブデラクマンはそんなライモンダに強引に迫ったが、ライモンダは友人たちに守ってもらいながら、逃げて回った。

 ・ グラン・アダージオ (アブデラクマンがライモンダに迫るが、ライモンダは男2人、女2人の友人の助けを借りてアブデラクマンを遠ざける。)

 ・ 女性ヴァリエーションⅠ(クレメンス)

 ・ 女性ヴェリエーションⅡ(ヘンリエッタ

 ・ ライモンダのヴァリエーション(困惑のVa.)

 ・ コーダ (再びライモンダは友人たちに守られ、アブデラクマンは焦燥感にかられる。)

 

要約すると、ライモンダの婚約者ジャン・ド・ブリエンヌが帰還する日のお祝いの宴でライモンダを囲んで友人たちも一緒にジャンの帰還を待ちわびていると、アブデラクマンが現れてライモンダを略奪しようと狙っている場面。

 

この場面をライモンダ全幕の中で見ると、グランアダージオはライモンダがアブデラクマンを嫌がる場面もあるけど、クレメンスのバリエーションからコーダまでは一貫してライモンダも友人たちもとても晴れやかで楽しそうな雰囲気の場面。

何かに、ライモンダはアブデラクマンなど眼中にないことをアピールしている、と書いてあったけどまさにそんな感じ。

 

アブデラクマンからライモンダを守るために踊る友人のヘンリエッタ。ライモンダがどんなに、どんな風にジャンのことを思っているか、を表現しているのかな。優雅でとてもゆったりとしたバリエーション。パのつなぎに常に顔を出す細かいパ・ド・ブレ。パ・ド・ブレではライモンダのジャンへの途切れることの無い思い、繊細な思いを表現したい。

まだ全然役柄を深めていないけど、リハーサルを重ねる中でもっと深めていけるといいな、と思う。