La vie de Ballet ~レッスンから学ぶバレエ事典〜

バレエのレッスン中に教えて頂いた事、感じた事、発見した事、バレエ作品の歴史やあらすじ、バレエのパに関する事、筋肉の使い方などなど、バレエに触れる中で気づいたことを忘れないように書き留めています。

押し上げによる引き上げ

先日バレエ仲間から送られてきた動画。

https://www.instagram.com/p/CKCGPkmA5F2/?igshid=q5od7f3g7w55


2人共上手いけど、右側の人の方が安定して見えるのはなぜだろう?というコメント付きで、何回も見比べてみた。
右側の人の方が背中に居る感じがするけど、安定して見える理由がよくわからず、同じくバレエ仲間のMさんに聞いてみた。
その回答。

久美子さん(マリインスキーバレエ団の石井久美子さん)の言う「押し上げ」(=床を使った引き上げ)が出来ているか、ただ引き上げているか、の違いだと思うのです。
引き上げは上半身のみで行なってしまう行為で、押し上げは下半身からの床反力を使うので、上半身と下半身のコンビネーションも良くなり結果ブレなくなりますよね!
痩せていてもブレの少ない踊りが出来る人は、やはり押し上げの力が強いように思います。それで練習をしている結果、体幹が強くなるので、更にブレ辛くなるのだろうなぁ〜と✨

なるほど、そうか、そうだなぁ、と思った。

床反力を使える身体
押し上げが出来る身体

そして床反力を使うことを意識して、押し上げを意識してレッスンする事で体幹が強くなる。

レッスンで鍛えていく体幹
重要なことだなぁ、と改めて思った。

そして石井久美子さんの動画を見返してみて、今この動画がとても響いた。


アダジオで太腿を使わない方法【基礎】アダジオ編



軸脚のお尻の突き上げを感じ、上げている脚の重みをお尻で支える

軸脚も上げている脚もしっかり押し出して使う、押して使うことで、お尻までの突き上げを感じる

上げている脚の重みをお尻で支える、というのは、よくドゥヴァンアティテュードの脚のお尻の下に床があると思って、とレッスン中に言われるけど、それと同じことなんじゃないかな、と思う。
フェッテの時も、アラスゴンドに上げた脚のお尻で脚の重みを支える、と考えると、上げている脚を掛けることで回ることができる。

今練習しているフローラの目覚めの中のオーロラのバリエーションの初めにあるタンジュに脚を出したまま身体の向きを変えるパも、タンジュに出した脚のお尻で脚の重みを支えるようにすると軸脚だけでなくタンジュの脚も使って身体の向きを変えることができる。

ちょっと色々繋がることがあってレッスンが楽しいし、発表会のリハーサルも楽しい。