見た目だけ真似てもダメを実感した出来事 ~ジゼル~
先生方が良く仰ること、見た目だけ真似てもダメ。
技術的なものはさておき(技術的なことも同様だと思うけど)、表現を必要とする場面ではこれは真実だなーと思うことが先日あった。
ジゼルの1幕のバリエーション。
バリエーション半ばの左右のアンドゥダンピルエット後に所謂ケンケンといわれるパ(バロネ・シュル・ラ・ポワントが正式名称か??)を始める位置に向かって
歩くところ。
先生のお手本の動画を見るととても素敵で、そこを何度も繰り返し見て真似ようとしたけど、あまり上手くいかない。
何が違うんだろう??と自分の動画と比べてみてもよくわからない。
そこの場面、ジゼルはアルブレヒトと両想いになって嬉しくてしょうがない、そして大好きな踊りを踊れて有頂天、そんなジゼルが浮かれて天を仰ぐような
気持ちで歩いている。
なので、先生のお手本はずっと上を見ている。
けどただ上を見ているのではなく、ウキウキと弾むような気持で天を仰いでいる。
だったんですね。
それを動画を見て先生の顔の向きやら上体の角度だけを観察して真似てみても何かが違ってあたりまえ。
本番が終わって早2か月が経過してるけど、今更でも先生のお手本の素敵さの謎が解けて良かった。
次回の舞台に生かせるといいな。