La vie de Ballet ~レッスンから学ぶバレエ事典〜

バレエのレッスン中に教えて頂いた事、感じた事、発見した事、バレエ作品の歴史やあらすじ、バレエのパに関する事、筋肉の使い方などなど、バレエに触れる中で気づいたことを忘れないように書き留めています。

脚を押し出すことの出来る上体

この映像を見ていて、脚を押し出すことの出来る上体というか体幹がいかに重要かを痛感した。

 

しっかりと安定した上体があるから、脚をグイっと押し出す事ができる。

高く上げても、アラスゴンドトゥールやフェッテでも上体は常にホールドされているので脚を自由に動かせる。

上体って凄く重要だ。

安定した上体を作るために、アームスも凄く重要だ。

最近のマイブームの上体とアームス。

上体の使い方の研究 〜アームス、肩甲骨、腕関節と肩〜

上体の使い方が霧の中。

特にアームスや肩甲骨。
レッスンで肩ではなく、腕関節で腕を動かして、と言われるが、腕関節から動かすっていう全く感覚が無い。
脚の場合、骨盤はそのままで股関節から動かす、とよく言われるが、それがある程度意識できるのは、やはり訓練の賜物なのか?
肩と腕関節を切り離して使うことが出来ない。
そして肩甲骨を動かすのも更に難しい。
アスリートの為末大さんの動画で、肩甲骨を動かすトレーニングがある。
この中で為末さんが、肩甲骨を動かせるということは下半身も自由に動かせる、という趣旨のことを仰っている。多分、これはバレエにも通じることではないかと思うけど、その理屈や仕組みがまだ私には理解出来ない。
 
まずは肩甲骨を意識的に動かせるようになること、
肩を動かさずに腕関節から腕を動かせるようになること、
のトレーニングが必要かな、と思う。
 
そして昨日のバーレッスンでポールドブラのお手本を先生が示して下さった時に、肩甲骨を広げることと、二の腕をアンデダンにすることと、脇を立てて胸をグイっと斜め上に押し上げることが連動しているのが見えた!鏡に映る自分のポールドブラと全然違う。
先生のポールドブラを目に焼き付けたけど、忘れないようにレッスン後に先生にお願いしてポールドブラを映像に撮らせて頂いた。
なんかちょっと掴めそうな予感がするけど、何とか掴みたい!

結果がすべて

私がバレエのレッスンで常に思っていること。

練習の過程は大切じゃないとか
努力しても結果が伴わなければ意味がないとか
そう考えている訳ではなく、レッスンの場や舞台で見せていることがその時の自分のすべてだと思う。
 
レッスン以外でトレーニングしたり、ストレッチしたりしていればそれはいつか必ずレッスンや舞台で結果として現れるだろうし、結果として現れないものは多分やり方が間違っている。
間違えた練習は間違えたことが出来るようになるだけ、はバスケットプレイヤーのマイケル・ジョーダンだったかな?の言葉。
 
レッスンでは色々ネガティブなことを考えてしまう日もあるけど、そんな時こそ、結果がすべて、だと思ってやり過ごす。
私にとっては魔法の言葉だ。
ちょっと冷たい響きだけど、舞台って孤独だし、頼れるのは自分の積み重ねてきたことだけだし、それくらい厳しいものだと思うので、だから芸術なんだと思う。
 
自分のバレエは全然芸術の片隅にも達していないことは千も万も承知だけど、芸術に少しでも近づきたいという気持ちは持ち続けている。

ジゼル第1幕のジゼルのバリエーション

凄く久しぶりの更新。

4月に発表会が終わり、来週は勉強会。

今回は何度か踊りたいと思いながらなかなか踊る機会がなかったジゼル第1幕のバリエーションを選ぶ。

昨年5月から約1年間練習したヘンリエッタと違って約3か月のリハーサルで舞台に立つのはとても大変。

出のお芝居が一通り終わってシュスで立つところがまず止まれない。

一歩も動いちゃダメ、と言われているがガタガタと踏みなおす。

止まるんじゃなくて床を押してアンドゥオールし続けて、伸び続ける、だと思うけど難しい。

グリッサードからピケアラベスクも細くて高いところに立ちたい、と思うけど難しい。

バロテからバッチュも2回確実に打てないし、

ランベルセも伸びられない。

アティテュードトゥールは鬼練した。ピケで立つときに丁寧に高いところに立って、裏に入って押し上げ続ける~、上体スクエアを保つためにアームスを右は上げ過ぎないで水平をキープ、左は少し高めのアンオー。

最難関の1つ、アンデダンからアンドゥオールに抜くピルエットはプリエの入り方を何百回も練習した。右脚踵前にプリエを踏み込むまで右脇を行かせないようにして右のアームスを開く範囲は自分の前までで開きすぎず、左は思っているより送って完全に裏に立つ。

右脚かかと前に確実に踏みこむまでプリエを踏んでいると一気に裏に立てる。顔も確実につけて、回り切ったのを確認してから2番方向にこれも確実に左脚をつくとアンドゥオールに抜いて着地できる。

左のアンデダンピルエットが終わってアルブレヒトに向かってアラベスクをするところ、もっと右脇を送って右脇前で背中を送ったアラベスクにしたい。

ケンケン(バロネシュルラポワントが正式名称??)は、ジゼルの初恋のドキドキを表しているという麻衣先生の素敵な解釈を聞いたので、ジゼルのドキドキを表したい。

そして最後のピケマネージュが最難関。ピケで立つときに息を吐いて客席に綺麗に背中を見せる。

素敵なジゼルのバリエーション。

1年間練習したヘンリエッタを経てのジゼル。

イチかバチかになりがちなパもこうすれば上手くできる、ということを冷静に考えながら踊ることが少し出来るようになった、ような気がする。

 

どうか本番無事に、素敵に踊り切ることが出来ますように。

久しぶりにピルエットに光

昨日のレッスンで久しぶりにピルエットに光が見えた!

右ピルエットの時は、左側(身体の左側半分)で回る、を意識すると安定して回れる。

ずーっと前に教えて貰った記憶があるけど、全然ピンと来ていなかったのが、昨日レッスン中に急に理解出来て、気をつけてみると確かに以前より安定して回れる。

この感覚を忘れないうちに身体に覚え込ませたい!

けど、今はリハーサルたけなわで疲れてレッスンサボりがち。

これをモチベーションにしてレッスン頑張ろう。

クペとク・ドゥ・ピエの違いって?

振付をメモしていて「クペ」と「クドゥピエ(シュル・ル・ドゥ・ク・ドゥ・ピエ)」ってどう違うんだっけ?という疑問が沸いたので調べてみた。

結論は、クペは動きのこと、ク・ドゥ・ピエはポジションのこと、を指してる。

チャコットのサイトのク・ドゥ・ピエの説明の一部「クペやフォンジュ、デヴェロッペ、フラッペなどなど、バレエの動きの中で欠かせないこのク・ドゥ・ピエ。」からもそれがわかる。

 

以下はチャコットのサイトから抜粋。

 

クペ(coupe)

フランス語「切るcouper」が由来のつなぎのパです。軸足を取り換える動きです。

たとえば、右足を横方向へタンジュし5番ポジションの前に閉じ、挟みきったとき、軸足だった左足を後ろのシュル・ドゥ・ク・ドゥ・ピエにする。5番ポジションの後ろに閉じ、前のク・ドゥ・ピエになることも。それぞれ「クペ・ドゥシュ」「クペ・ドゥスー」と呼ばれます。また、タンジュしないでその場で軽く跳躍し(ルルベして)片足で降りるときもあります。その例が「クペ・ジュテ」。ジュテを常に同じ足で行い前進するために、クペで踏み替えます。この動きを私たちがよく目にするのは、グラン・パ・ド・ドゥで、主に男性が脚を前後ろに開脚しながら飛ぶのを連続してマネージュする(円を描く)動きの「クペ・ジュテ・アン・トゥールナン」ではないでしょうか。勢いのある連続ジュテのあいだは、回転しながらクペをしているでしょう。

 

何かを「切ろう」って思ってクペしているかしら。強く意識しないまでも、何かは変わっています。軸足が一度交換され、それまで軸足として床についていた足が新しい軸足の足首にシュル・ドゥ・ク・ドゥ・ピエの形で収まることで体重移動が起きて動きにタメが生まれるし、気分的にもスウィングというか、遊びがでてきて楽しい。不思議と踊りの中でアクセントとなって、それまでとは別な流れや勢いを生むポンプのような。つなぎのパだからといって単なるバトンタッチや接着剤の役割なのではなく、続くものをより拡張させることができたり、より強くすることができたり。クペで区切ることは、前の流れの終焉であると同時に新たな流れの誕生、なのですね。

 

シュル・ク・ドゥ・ピエ(仏/sur le Cou-de-pied)

直訳すると「足首の上に」。足を5番ポジションに組み、軸足の足首に動足のつま先やかかとを寄せて重ね合わせ、ときには足の裏全体で足首をくるんでしまうポーズのこと。いずれも動足のつま先は床に向けて。見た目はルティレの足首バージョンといったところでしょうか。レッスンでは略して「ク・ドゥ・ピエ」と呼ばれることが多いでしょう。

クペやフォンジュ、デヴェロッペ、フラッペなどなど、バレエの動きの中で欠かせないこのク・ドゥ・ピエ。ク・ドゥ・ピエをするときの約束事は"つま先は後ろへ、かかとは前へ"。前のク・ドゥ・ピエだろうと後ろのク・ドゥ・ピエだろうと、この合言葉は変わりません。

前のク・ドゥ・ピエは、派によって違いがあり、足首をくるむものとくるまないもの2種類あります。前者は動足のつま先を軸足の内側のくるぶしに置き、甲を美しく伸ばします。後者は軸足の足首に動足のかかとを寄せ、足の裏を軸足の足首にまとわせながらつま先を後ろへ持っていきます。甲は伸ばしつつですよ。正面から見ると動足はかかとしか見えず、つま先は軸足の後ろへ隠れている形。

後ろのク・ドゥ・ピエは1種類しかありません。動足のかかとを軸足の足首へ寄せ、動足の甲を美しく伸ばす。ちょうど前のク・ドゥ・ピエのくるまない版を、形を変えずに後ろへ持ってきた形になりますね。どちらも"つま先は後ろへ、かかとは前へ"を守って、前では軸足につま先しか触れず、後ろではかかとしか触れません。

厄介なのは、くるむバージョンかもしれません。これはターンアウトがしっかりできていないと非常に難しいのです。逆にいえば、この形をマスターすれば、股関節周りの筋肉をほぐし、脚全体のターンアウトに役立つということ! さらにバレエのどんな動きをしようとも「かま足」になることを回避できるのです。このくるむバージョン、振付家バランシンがご執心で、レッスン中この動きだけを繰り返し練習することも。ダンサーたちに大切さを説き、完璧さを求め、あたかも生まれつきできる動作であるかのように身体になじませることを望みました。このポーズと5番ポジションの間の動きにも細かな指導があって、後ろの5番ポジションにしまうときはつま先から動かすな。かかとが先に5番へと動くように。(内側のくるぶし付近の筋がほぐれていき、かま足防止に効きそうです。)さらに、ク・ドゥ・ピエと5番ポジションの間にドゥミ・ポワントを見せないで、とも...。

足全体を強くしなやかに、ターンアウトをキープしどんなときも足元を美しくするために、ク・ドゥ・ピエをないがしろにしてはならないのですね。

最後にもう一度胸に刻みましょう。つま先は後ろへ、かかとは前へ。

アームスは胸椎から

アームスを肩甲骨から動かして、とよく指導されるけど、肩甲骨からと思うと肩と連動して肩から動かしてしまいがち。(私の場合)
昨日のレッスンでセンターの時に、胸椎から、と言われたのか、自分でそう思ったのか記憶がはっきりしないけど、胸椎から動かそうとしたらアームスの動かし方が変わった。
肩の意識がなくなって、胸椎と肘が連動する感じ。アームスが長く使える感覚があった。